ビバンセがADHD治療薬として最初から使えるようになりました
~ADHD治療の選択肢が広がっています~
ビバンセがADHD治療薬として最初から使えるようになりました
~ADHD治療の選択肢が広がっています~
札幌市中央区の児童精神科専門クリニック
和光メンタルクリニック札幌宮の森です。
ADHD(注意欠如・多動症)の治療では、薬物療法が大きな役割を果たします。
これまで日本では、ADHD治療薬を開始する際に一定の制限がありましたが、制度改正により、ビバンセ(リスデキサンフェタミン)がADHD治療薬として最初から選択できるようになりました。
これは、患者さん一人ひとりに合った治療を選びやすくなる大きな変化です。
今回は、ビバンセとはどのような薬なのか、従来との違い、期待できる効果についてわかりやすく解説します。
ADHDとは?
ADHD(注意欠如・多動症)は、
- 不注意
- 多動性
- 衝動性
を特徴とする発達障害のひとつです。
具体的には、
- 忘れ物が多い
- 集中が続かない
- 話を最後まで聞けない
- 順番を待つのが苦手
- 落ち着いて座っていられない
などの症状がみられます。
学校生活や家庭生活、人間関係に影響することがあります。
ADHD治療薬にはどんな種類がある?
現在、日本で主に使用されるADHD治療薬には、
中枢神経刺激薬
- コンサータ
- ビバンセ
非刺激薬
- ストラテラ
- インチュニブ
があります。
それぞれ作用の仕方や効果の出方が異なります。
ビバンセとは?
ビバンセの有効成分は、
リスデキサンフェタミン
です。
体内で徐々に活性化される「プロドラッグ」と呼ばれるタイプで、
- 注意力
- 集中力
- 衝動性
の改善が期待できます。
ビバンセの特徴
効果が安定しやすい
ビバンセは体内で少しずつ有効成分に変化するため、
効果の立ち上がりや切れ方が比較的穏やかとされています。
長時間作用
朝1回の服用で、
学校や日中の活動時間をカバーしやすい特徴があります。
不注意症状に効果が期待できる
特に、
- 集中できない
- 課題を最後まで続けられない
- 忘れ物が多い
といった症状の改善が期待されます。
今回何が変わったの?
これまでビバンセは、
ADHD治療薬として使用する際に一定の使用条件がありました。
そのため、
まず他のADHD治療薬を使用してからビバンセを検討するケースもありました。
しかし制度改正により、
ADHDと診断された患者さんに対して、治療開始時からビバンセを選択できるようになりました。
これにより、
- 症状
- 生活スタイル
- 副作用
- これまでの経過
に応じて、より柔軟な薬剤選択が可能になります。
ビバンセが向いている可能性のあるケース
例えば、
不注意が強い
- 集中が続かない
- 授業についていけない
コンサータが合わなかった
- 効果が不十分
- 副作用が気になる
長時間の効果が必要
- 学校
- 塾
- 習い事
までカバーしたい場合
などで選択肢となることがあります。
副作用について
ビバンセを含むADHD治療薬では、
- 食欲低下
- 不眠
- 頭痛
- 動悸
- イライラ
などがみられることがあります。
そのため、
体重や成長、睡眠状況を確認しながら慎重に調整していきます。
ADHD治療は薬だけではありません
ADHD治療では、
- 環境調整
- 学校との連携
- 保護者支援
- 心理教育
も非常に重要です。
薬はあくまで治療の一部であり、お子さんの特性に合わせた総合的な支援が必要になります。
保護者の方へ
ADHD治療薬にはそれぞれ特徴があります。
今回、ビバンセが治療開始時から選択できるようになったことで、
「どの薬がその子に最も合うか」
をより柔軟に考えられるようになりました。
大切なのは、
「強い薬か弱い薬か」
ではなく、
「そのお子さんに合っているか」
です。
まとめ
ビバンセはADHD治療薬のひとつであり、
- 注意力改善
- 集中力向上
- 衝動性軽減
が期待できる薬です。
制度改正により、治療開始時から選択可能となり、ADHD治療の選択肢がさらに広がりました。
札幌市中央区の児童精神科専門クリニック
和光メンタルクリニック札幌宮の森では、
- ADHD
- ASD
- 学習の困りごと
- 不登校
- 思春期のこころの問題
などを専門的に診療しております。
お子さまの発達や学校生活でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。

